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2008.10.14
経理のお役立情報

第9話 まるで賭博場

これが今のウォール街(ニューヨーク)だ。
まずは、バブルの歴史を振り返ってみます。

過去20年の間に起きた日本の不動産バブルやITバブルとは少し違うものと感じている。
上がると信じて疑わない投資家がお金を突っ込んだ投資と、返済が困難とわかって貸し込んだサブプライムとでは、性格が違い過ぎる。
日本でおきたバブルは「もっと上がると思ったからゴメ縲怎刀B」に対して
サブプラ問題は「実はあんまり返ってくると思っていなかったけど、誰かが証券を買ってくれさえすれば、僕らは損しないからどんどん家買っちゃおうよ!」といった勧誘だ。
つまり金融の論理がわかっていない子供がうっかりゲームに熱中してしまった話と、誰かが不幸になるとわかっていてとんでもない金融商品を作った詐欺とでは事情が全く違う。
そしてアメリカの基礎方針は、博打で損した金融機関に対し税金投入の「No」をつきつけた。
(下院の不良債権買い取り法案否決)
最終的には株式市場の混乱に押し切られ「YES」となる様相だが、もし税金を納める有権者の真の代理人ならば至って当然な回答だろう。

ダウ平均の昨年の水準が13,000ドルだったが、先週末が9,000ドル(=約30%減)
当事者ではない日本の昨年の日経平均が約17,000円で先週末8,200円(=約50%減)

本当に意味がわからん。
不動産のプチバブル崩壊、ガソリン高騰、いずれも世界同時に起きたことですよね。
では、なぜ日本のマーケットだけこんなに下がるのかというと、国家の政治力不足。

すでに国家の財政はとっくに破たんしているのですから、誰かを過度に頼り過ぎるとあっという間に連鎖に巻き込まれる。
年金がいい例で、根本的に計算式上破たんしている上に、「加入記録を取ってない。」って…、そりゃ叩かれますよね。
こういった最近の世相を考えるとこの先10年縲鰀20年で貨幣価値が下がり物価が上がることも容易に予想できます。
では、これだけ将来予測がネガティブな今、何に投資し、どうやって資産を守り運用すればいいかを考えると、

「とにかく自分に投資すること。」

投資した時間やお金が再生産に確実に向かうのは、絶対に自分である。
世界での経済と円の価値がこれだけ密接である以上、大きな戦争が他国で起きたら、あっと言う間にインフレが進み(物価が上がり)、お金自体の価値が下落します。
今後も就業していく世代は、より高いパフォーマンスできる力をストックし続けることが、本当の意味で貯金ではないだろうか!?
商売を営んでいれば、業態変更や販路変更の準備に投資をしておくことが本当の意味で貯金だと思っております。
私は企業の社長として会社を舵取るにあたってバランスシートに現れない資産形成を進めています。
引き続き社内の教育プログラムを精査し、自己投資をどんどんしていこうと思います。週明け火曜日の株式市場は必見ですね。ではでは。

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